「ねぇ皆自己紹介しようよ
前みたいにさ」

咲希は睦月が後片付けを終えたあとに
皆がリビングにいることを確認して言った

「そうね
私たちはそれぞれいろんなことを
抱えてるからね

誰からいく?」

「私からいく!

私の名前は如月咲希
まずは知ってると思うけど、
私は普段は自然系の魔法使いだけど
強い攻撃をしなければならないときは
精霊に力を借りるの
この頃は力を借りなくても普通に倒せるけど

ここからは皆には言ってないこと

私の家はね代々王族に仕えていて
戦いだけでなく精霊に教えてもらったこと
とかを国王に伝える仕事をしてるの
まぁ巫女みたいな感じかな
一番近いのは
だから私に予め使い魔がいたの

それであと私は如月家の当主かな
これくらいで大丈夫か

次は優翔が自己紹介するって!」


「おい…

俺は水無月優翔
俺の家はずっと魔法薬屋だ
俺は家族のなかで誰よりも上手い
なにも無いところでも空気中の成分から
薬草を生成できる

俺は本来卒業したら水無月家の当主に
なる予定だった
もうそれはないが…

あと俺は紅麻国の王族護衛部隊に所属
している
普通の隊員として
勿論咲希も同じく隊員だ

俺はこれくらいでいいか
それとも睦月はまた正装するのか?
それなら睦月が戻ってくるまで待つけど」

「一応正装しようかな
じゃあちょっとあとはよろしく!」

睦月は優翔が話を伸ばしてくれる、と
言うのでその間に正装に
着替えてくることにした