「両者準備は大丈夫ですか?

大丈夫そうなので始めます
第8試合開始!」


開始の合図と共に弥生は木星に力を借りた

「私は1度見たものは通じないわよ!

ウォーター・スプライト!」

「地をも轟かせる雷の力 風の力

サンダー・トルネード!」


睦月は無詠唱で中級魔法を
弥生は完全詠唱で上級魔法を唱えた

睦月の攻撃は弥生の唱えた魔法に
飲み込まれたかのように見えた

しかし中に睦月の攻撃が入ってから
サンダー・トルネードは1度止まった
そして少ししてから睦月の魔法は
弥生の魔法を取り込んで融合した


「中級魔法に取り込まれるなんて…

全てを跳ね返す雷の壁

サンダー・ウォール」


弥生は自分の魔法を取り込んだ睦月の攻撃に
備えて再び完全詠唱で上級魔法を
唱えた


しかし弥生の魔法は簡単に撃ち破られた
それどころか防御のつもりで出していた
壁まで睦月の攻撃に吸収されていたので
弥生の受けたダメージは相当なものだった


「もう終わりなの?
時間を止めれば勝てるんじゃない?
安心して
私は立てない人に攻撃するほど冷酷な
人間ではないから
もし降参するなら右手をそのまま挙げて」


「降参なんかするもんか…

母なる月よ
我に力を貸したまえ…」

弥生は今回の戦いで出してこなかった
月に力を借りた

「貴方の優しく淡く地を照らす光を私に…」

弥生は月の光に包み込まれた

光が収まるとさっきまで体力を失っていた
弥生が完全に回復した状態で立っていた