絶対にそれぞれの使い魔に命令して
それぞれの主を攻撃させないことだ

じゃあやるか?」


「第4試合開始!」


睦月の試合開始の合図でそれぞれが動き出した

「優翔になんか負けないからね!

地下に蔓延りし草木の根よ
己の中に眠りし自然界の魂を解放せよ!

アース・スパイアー」

咲希は手始めにと言いながら最初から
進級魔法を唱えた

優翔も何処から根が出てくるのかを
必死に感じ取ろうとしていたが出来なかった

「おかしい…
振動が全然かんじられねぇ」


「絶対に感じ取れるわけないから
それだけ深くにいるんだよ!


さぁ草木の根よ今水無月優翔の元へ!」


根は静かに地上へと上がってきた
優翔が根に気付いたときには既に根が
片足に絡まりついていた

「くそっ…

もうこのままでやるしかねぇか…

氷神よ我に力を貸し汝の力を与えたまえ!

アイスキャノン!」


優翔は片足に根が絡まりついたまま
神級魔法を唱えた

足をとられているはずだが優翔は
そんなことを微塵も感じさせないような
的確な魔法を出してきた


「ファイア・ウォール!」

咲希は咄嗟に炎の壁を出して攻撃を
防ごうとした

「神級魔法が上級魔法に負けるわけないだろ
そんなことができるのは睦月だけだ」

優翔の言う通り攻撃が咲希の作り出した
炎の壁を越えてきた
しかし炎の壁のお陰で優翔の攻撃は
威力がだいぶ弱くなっていた


「もとから防ごうなんて考えてないから
ただの時間稼ぎ

最後まで甘いね優翔は

後ろから迫ってるわよ炎の竜巻が
まぁもう避けられないか?」

「どういうことだよ
いつとな…」

優翔は咲希の作り出したファイア・トルネードの中に完全に入ってしまった


「第4試合終了!
勝者No.2 如月咲希!」