「小鳥遊さん!
いくらなんでもそれは危険すぎます!
今すぐ魔力を自分の体に戻してください
1度壊したとしても」

「先生、大丈夫なのでこのまま
やらせてください
私には考えがあるので!



地下に蔓延りし草木の根よ
己の中に眠りし自然界の魂を解放せよ

アース・スパイアー!」


草木の根は地上には見えていないものの、
地下を走っていくのが地響きでよくわかる

地響きが鳴りやんだその瞬間
1本1本が絡まりあい太く長い根を中心に
その周りには細い根が地上に姿を現した


中心の太い根で氷龍を攻撃し、
細い根が氷龍の尻尾に絡まりついた
氷龍は逃げようともがくものの、
もがけばもがくほど根は深く絡まりついた

氷龍の体の半分以上に根が巻き付いたとき、
氷龍は最期の力を振り絞り
大きな雄叫びをあげた

そしてそのまま氷龍は砕け散った
後に残った根は相手が居なくなると
再び地下に戻っていった