睦月はすっかり安心して寝過ごしてしまった

本当ならすでに集合場所に着いていなければ
ならなかった
もしかしたらもう出発する頃かも…
そう思いながら睦月は昨日ビーナスが用意
してくれた服を着て鞄を持ち
ダイニングへと向かった

睦月はそこでオレンジジュースだけを飲み
急いで瞬間移動の魔法を唱えた


集合場所である寮の前に着くと
咲希がかんかんに怒っていた

「遅い!
今何時だと思ってるの?
集合時間とっくに過ぎてるんですけど!」

「昨日全然服を選べなくて
気づいたら夜中になってて…」

「いったい何時から始めたの?
まったくもう…」

「まぁいいんじゃね?
2人で言い合いしててもしょうがないだろ
もう出発しようぜ!」

優翔の言葉により、一応咲希の怒りは収まり
睦月はモーメント・ムーヴを唱えた