「先輩っ」
「おう」
「わたし……」
「なに?」
「わたしの名前、覚えてますか?」
「…川村だろ?」
「下は?」
「…えーっと…舞…か?」
「はい……」
「なに?」
「これからは、そっちで呼んでくださいよ」
「舞って?笑」
「はい」
「ビリの地下アイドルかよ!」
「…でもいいです」
「舞ちゃんね!りょーかい!」
笑った。
遠くで声がきこえた。
「おい早坂ー!女子と何してんだー」
先生だ。
「ごめん、いってくるわ」
「うん」
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