「えー。いいじゃん。
ね?行こうよ。」


よくないってば!

羽音は帰るのー!!


「ホントに行かないので、
離してください!」


もうやだぁ。


「おい。その汚い手を離せ。」


え?海くん?


「はぁ?この子は俺とお出かけすんの」


いやいや。しないって言ったし。


「あぁ?羽音がするわけないだろ。

ってことでさっさとその手を離せ。」


「ひぇっ。すんませんでした!」


か、海くん、怖い。オーラが怖い。


「羽音!
1人で駅なんか行ったら危ないだろ!?

何かあったらどうするんだ!」