ー美咲sideー


『とにかく!大丈夫だからー!』


そう叫んで、走って帰った羽音を見て
みんな放心状態になる。


羽音もやっと自分の気持ちに気づいたからね、動揺してるんでしょ。


羽音は三浦のことが好きってのなんて、あたしはとっくに気付いてた。


なのにあの鈍さ、ったらないね。


やっと気付いてよかったわ、ホントに。


中学からしか見てきてないけど、三浦と別で帰ったことなんてなかったのに…


余程、恥ずかしいんだな。