「海くんはさ、
好きな人とかいないの?」


家に海くんと帰ってから、

今日、クラスメイトに質問されて、ずっと気になってた事を聞いてみた。


「はっ?」


まぁ。うん。そういう反応になるよね。


「な、なんでそんな事きくんだ?」


「いや。
いたら、海くんに悪いなーって。

だから
羽音が家事、出来るように、ならないと
いけないなって思ったの。」


そもそも海くんが羽音のお世話してくれるのは

ほぼひとり暮らしの羽音が家事できないから。


昔からなんでもできる幼馴染みの海くんが隣に住んでたから
お母さんも認めてくれてるんだと思う。