「羽音ちゃーん!
お客さん迎えに行ってくれる?
ちょっと今、人手が足りなくて!」
開始してすぐにお客さんがたくさん来てくれていて、教室の中は人で溢れかえっている。
そんな中、羽音は裏方の手伝いをしていたんだけど…
表に出ろと言われてしまったよ。
「はぁーい!今行くよー!」
仕方ない。
恥でもかいてやろうじゃないか。
「いらっしゃいませ。
2名様でよろしいですか?」
入り口に立っているふたり組の男の子に声をかける。
「は、はい!」
なんだか、堅苦し…ご、ごほん。
真面目そうな人たちだけど…。
「では、ご案内いたします。」
みーちゃんに絶対笑顔だからね!と念押しされているので、笑顔を貼り付ける。