そんな羽音の心の叫びは届くはずもなく決定事項となった。 「海くんのクラスは何やるの?」 今は放課後で海くんと一緒に帰ってるところ。 「んー?俺のクラスは、お化け屋敷。 当日、一緒に入ろうなっ。」 ニヤリと笑いながら言う海くんは性格が悪い。 「……羽音がおばけが嫌いなの、知ってるくせに。」 ボソッとつぶやいた声は海くんに絶対聞こえてるはずなのに 「え?」 なんて聞き返してくる。