そう言って、海くんのお母さんは買い物に出かけていった。 「それで?話って………?」 いつもと違う雰囲気の海くんに戸惑いつつも、話しはじめる。 「海くんは、なんであの時羽音にキスしたの? 海くん好きな子いたんじゃなかったの?」 先ずは、ここから。 「思わず、つい………。」 そうとしか言いようがない、とでも言うような感じに またショックを受ける。 「羽音は、羽音は、 海くんが好きなのに。」