「でしょ？
羽音はスタートラインに立つだけ立って走りだそうともしてないの。


未空李玖は、フラれるのを覚悟の上で羽音に告白したの。


自分でちゃんと終止符を打とうと行動したんだよ。


たぶん、未空李玖は羽音が三浦に告白して欲しかったんだと思う。

自分の行動で“それ”を伝えようとしたんだよ。」


そう、なのかな？


確かに羽音は何もしなかった。

何もしないで、海くんに伝わるわけがないんだ。


「わかった。羽音、今日家に帰ったら海くんに告白する。」


みーちゃんと李玖くんのおかげで大事なことに気づけた気がするよ。


「うん。それがいいよ。
頑張れ羽音。羽音なら大丈夫だよ。」