海くんとお昼を食べることも無く、会いに来てくれることも無く
ただただ時間だけが過ぎていった。
海くんのいない日常は、とても長くてつまらないモノだった。
いつも来る海くんの代わりに、李玖くんが沢山会いに来てくれた。
だから、少し気が紛れて良かったかもしれない。
「羽音ちゃん。一緒に帰ろっか。」
みーちゃんは用事があるとかで、一緒に帰れないみたいだったから
李玖くんと帰ることにした。
「元気ないね?どうしちゃったの?」
そんな、あからさまに元気ないように見えるのかな?
クラスメイトにも大丈夫?って声をかけられた。