2時限目が終わり、正は教室を出た。
しばらく後から渡されたノートの切れ端に綴られる言葉を考える。
もしかしたら正の機嫌を損ねたのだろうか?
なんか気分を悪くする事を聞いたかな?気になる。
でも俺は、ノートの切れ端を見るのが怖い。
好奇心に負けた俺は、恐る恐る綺麗に畳まれるノートの切れ端を開いた。
書かれた言葉は、
『今日、佐々木 美月を変えるの』と書いてあった。
はっ!?誰?ホームルームでは俺のレッテルを変えるとか言ってたけど?
俺は、慌ててクラス名簿を探し佐々木を探す。

俺のクラスは、2ーA。
このクラスには7人の問題児がいる。この7人はしっかりと覚えている。
その一人である、佐々木 美月である事を気づくまでしばらくかかった。
しっかりと覚えているのに名前を知らないのはおかしいって?
だって、名前を覚える価値などないから勝手にあだ名を付けてたから
ちなみに、佐々木のあだ名は、『ルシ』
佐々木は、クラス一の傲慢な性格の持ち主だから!
テスト配布の時に真っ先に彼氏自慢して見下してきた張本人。
自分の持ってる物を自慢し周りに罵声を浴びせるまさに悪魔。

俺が『ルシ』と呼ぶのも悪魔から取ったからだ。
ルシファーをみんな知ってる?ゲーム好きな人は知ってると思うが、
7の大罪の内、傲慢を司る悪魔で、堕天使だそうだ。
ルシファーは、ラテン語で明けの明星を指し、光をもたらす者と言われてるが、佐々木から闇しか感じないわ!

元々、佐々木はすごい友達思いの綺麗な子だったと幼少期を知る人達が話していたのを小耳に挟んだ記憶を覚えてる。