10時20分 2時限目。

ああ…数学よ!正の言動も数式に表したまえ!
『もうわけわからん!』
思考回路までとち狂いもう授業どころじゃない。
俺は、思考回路を修正したいが為に頭を掻き、少なくとも授業に向き合うフリをした。
突然、俺の手元に何かが当たった。うん?ノートの切れ端?
そのノートの切れ端は、丁寧に折り畳まれていた。
すぐに誰から送られたのかは、隣を見れば一目瞭然。
『落ち着きないけど、どうしたの?』可愛い字で綴られていた。
正がこちら見ている。返事を書けって事か?
俺は慣れないまま『何でもないよ。』と書いた。
だっていきなり『さっきの話しってどう意味?』
なんて口が裂けても言えない。

てか恥ずかしいわ!
なんて思った矢先に、正からまたノートの切れ端がきた。
『なら良かった。安心したよ♪』正、意外に可愛いな!
てか返さないと…
『今日の放課後何するの?』それだ!これでわかる!
俺は、正に半信半疑で渡した。
正はノートの切れ端を見て、ちょっと笑み浮かびながら
スラスラとペンを走らせた。
『変えるんだよ。』何を?ホームルームの時の事?
『どう言う意味?』
正に渡したが笑み浮かべるだけで、しばらくノートの切れ端に書き込みはしなかった
なんでだろ?なんか気を悪くさせたかな?
そうこう考えてる内に授業終わりまで残り10分。
正は、授業終わり間近にノートの切れ端を俺の手元に置いた。