「あー確かに。そーかも。
でも、いきなりともやって呼べば相手
は、ドキッてするよ。呼んでみれば?」

「えーでも。緊張する。」

「いいから。大丈夫。
ちょっと待って。」

「ねぇ、ともやいる?
ゆきが話したいことがあるって。
来て。」

するとゆきが、
「もー。なに呼びよん。
話すことないのに。」

「大丈夫だって。
適当に話せばいいけん。
話しよるときに、さりげなく普通に、ともやってさぁ、みたいな感じですればいいかん。」

「分かったよ。頑張る。」

「頑張れ。」

ちょうどそのときに、ともやが来た。

「で、なに?宮崎。」

「あっ、えっとねぇ、今度さ一緒に映画見に行こ?
いい?ともや?」

「なっ。」

ともやの顔が赤くなった。

やばい。笑いそう。

「あはは!ともやうける!
ドキッとしたでしょ?」

「うるさい。えみか。
だっていきなりともやって…。
そんな可愛い顔でいわれたら、誰でも赤くなるだろ。」

ゆきも赤くなった。

「二人とも、可愛いですなー。(笑)」