井上先生に呼ばれた旨を説明し、私は杉田と一緒に英語科の準備室に向かった。
トントン。
「失礼します」
杉田がノックをして扉を開けて中に入った。
「失礼します」
私も杉田について中に入る。
「杉田くん、佐伯さん。このプリントをお願い出来るかな」
井上先生は、さっそくプリントを杉田に渡した。
その量は、私1人でも持てるのだけど…
そう思っているのが分かったのか、
「女の子に持たせるのはどうもね。
だから、そばにいた佐伯さんに"杉田くんと一緒に来て"って頼んでしまって…。
杉田くんも佐伯さんも、ありがとう」
井上先生はそう言って、私たちに頭を下げた。
「…分かりました。
じゃあ、失礼します」
杉田は部屋を出ようとする。
もちろん私も、杉田について部屋を出ようとしたが…
「あぁ、そうだ!
佐伯さん、ちょっといい?」
井上先生に呼ばれて、
「はい、なんでしょうか?」と足を止めた。
なりゆきで、杉田も部屋を出るタイミングを失ったらしい。
2人で、井上先生の言葉を待った。
「大学生の彼氏との間に感じた違和感。それは君の気のせいじゃないと思うよ」
「えっ…?」
思いかけない言葉に、たぶん、ポカンとしたままだろう…
杉田も、ビックリした顔で私を見ている。
トントン。
「失礼します」
杉田がノックをして扉を開けて中に入った。
「失礼します」
私も杉田について中に入る。
「杉田くん、佐伯さん。このプリントをお願い出来るかな」
井上先生は、さっそくプリントを杉田に渡した。
その量は、私1人でも持てるのだけど…
そう思っているのが分かったのか、
「女の子に持たせるのはどうもね。
だから、そばにいた佐伯さんに"杉田くんと一緒に来て"って頼んでしまって…。
杉田くんも佐伯さんも、ありがとう」
井上先生はそう言って、私たちに頭を下げた。
「…分かりました。
じゃあ、失礼します」
杉田は部屋を出ようとする。
もちろん私も、杉田について部屋を出ようとしたが…
「あぁ、そうだ!
佐伯さん、ちょっといい?」
井上先生に呼ばれて、
「はい、なんでしょうか?」と足を止めた。
なりゆきで、杉田も部屋を出るタイミングを失ったらしい。
2人で、井上先生の言葉を待った。
「大学生の彼氏との間に感じた違和感。それは君の気のせいじゃないと思うよ」
「えっ…?」
思いかけない言葉に、たぶん、ポカンとしたままだろう…
杉田も、ビックリした顔で私を見ている。