「今日は、みんなにお願いがあり残ってもらっています。
そのお願いと言うのは、練習前の準備と、練習後の片付けを手伝ってほしいと思います。
女子マネもいるけど、さすがに重いジャグを持たせるわけに行かないので…って、これまでは2人が交代で重いジャグを運んでいたんだけどな」
森野キャプテンは、そこで1回言葉を切って、私とくるみを見ながら、
「すぐに気付いてやれなくてゴメンな」
と言った。
私とくるみは顔を合わせて"大丈夫"と言うように首を横に振った。
「それで、だ」
森野キャプテンが1年生を見渡しながら話しを続ける。
「当番表を作ったから、来週からこの通りに手伝ってほしい。
仕事は、1週間毎に交代する。
この表は部室に貼っておくから、あとでちゃんと確認してくれ」
またそこまで一気に言う。そして、
「何か質問あるか?」
そこで手を挙げたのはエリカちゃん。
「それって、くるみ先輩や智美先輩が言ったことなんですか?」
立ち上がり、彼女がした質問はそれ。
「違うよ。
俺が"手伝います"って提案したんだ」
森野キャプテンが答えるより先に、高橋くんが言った。
「高橋くんが…?どうして?」
また質問するエリカちゃんに、
「んー、どうしてって。やっぱり女子に重いものは持たせられないし、3人だけじゃ大変でしょう?
だから、だよ」
高橋くんは平然と答えた。
そのお願いと言うのは、練習前の準備と、練習後の片付けを手伝ってほしいと思います。
女子マネもいるけど、さすがに重いジャグを持たせるわけに行かないので…って、これまでは2人が交代で重いジャグを運んでいたんだけどな」
森野キャプテンは、そこで1回言葉を切って、私とくるみを見ながら、
「すぐに気付いてやれなくてゴメンな」
と言った。
私とくるみは顔を合わせて"大丈夫"と言うように首を横に振った。
「それで、だ」
森野キャプテンが1年生を見渡しながら話しを続ける。
「当番表を作ったから、来週からこの通りに手伝ってほしい。
仕事は、1週間毎に交代する。
この表は部室に貼っておくから、あとでちゃんと確認してくれ」
またそこまで一気に言う。そして、
「何か質問あるか?」
そこで手を挙げたのはエリカちゃん。
「それって、くるみ先輩や智美先輩が言ったことなんですか?」
立ち上がり、彼女がした質問はそれ。
「違うよ。
俺が"手伝います"って提案したんだ」
森野キャプテンが答えるより先に、高橋くんが言った。
「高橋くんが…?どうして?」
また質問するエリカちゃんに、
「んー、どうしてって。やっぱり女子に重いものは持たせられないし、3人だけじゃ大変でしょう?
だから、だよ」
高橋くんは平然と答えた。