「わたしはね、あんたがいたから、ここまで来れたのよ!あんたがいつもあの神社でわたしの話を聞いてくれて、泣いた時にはほっぺを舐めてくれて、お母さんに怒られた時には一緒に隣にいてくれて・・・それから・・・」
「みちるちゃん」
はっきりした、なにかを覚悟したような声で、ハッピーはみちるに言った。
「ワタシね、みちるちゃんの手が大好き」
「え・・・?」
「みちるちゃんの優しい笑顔が大好き。みちるちゃんのくれたボールが大好き。みちるちゃんのお布団の中で寝るのが大好き。みちるちゃんのお話を聞くのが大好き。みちるちゃんの傍にいれて・・・幸せだったよ」
「ハッピー・・・」
「だからね、最後に言わせて?」
「何を・・・」
「今まで、ありがとう。みちるちゃんがご主人で、ワタシは幸せでした」
そう言うと、ハッピーはこれまでにないほど綺麗な笑顔でーー