そういって涙を流すと、目をつぶっていたハッピーは起き上がった。
「ナカナイデ」と言っているようだった。
「ハッ・・・」
すると、またぐったりしてしまった。
「かなり衰弱しているな・・・今日から入院させます。手続きを行いますので、お母さんはこちらへ・・・」
「分かりました・・・みちる、あんたはハッピーのそばにいてあげなさい」
そう言うと、医師と母は診察室から出ていった。
「ハッピー・・・ずっとそばにいるからねー・・・だから・・・うっ・・・うぅ・・・」
そう言って、また泣き出してしまった。
『馬鹿だ私・・・自分のことばっかで、ハッピーの苦しさに気づいてあげられなくてさ・・・最低だよ、私・・・』
そう悔やみ続けながら、その日みちるはハッピーの隣で一夜をすごした。