「ハッピーちゃんの容体ですが・・・残念ながら、もってあと3日です」
「・・・え?」
「もともと体が弱かったらしく・・・しかも6歳という年齢です。薬を飲ませても、あと3日です」ナニヲイッテルノ?
ハッピーガ、アト3日デ・・・シヌ・・・?
キノウマデ、アンナニゲンキダッタノニ・・・?
ウソダ・・・ウソダ・・・
「嘘だ・・・」
「嘘ではありません」
「嘘だ・・・だって、ハッピーは・・・昨日まで・・・」
「犬は・・・辛くても、主人の前では顔に出しません。ましてやセラピードッグとしても活躍している犬種となれば、尚更なんです。主人に心配をかけないようにと・・・」
「じ・・・じゃあ・・・ハッピーは・・・ずっと我慢していたってことですか・・・?私に・・・心配をかけないように・・・?」
「・・・」
医師は黙って頷いた。

そんな・・・なんで、そんなになるまで我慢するの・・・
「ハッピー・・・ごめんねぇ・・・もっと・・・早く気づいてあげられたら良かったのに・・・」