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一時間ずつ授業が終わる度、ざわざわと騒がしくなる教室。



次の授業は、移動教室か。


しかも教室が遠いいのに、予鈴が鳴る前に席についてないと煩い。

少し急ごう。



「大橋、」


オオハシ?ああ、僕のことか。

話しかけてきたのは、同じ班の村田。




「この前のノート、見させてもらえない?」


班で書くこと違うって聞いたからさ、と村田。



「いいよ。
でも、向こう行ってからでいい?」


「全然いいぜ、サンキュー大橋」



じゃあ一緒に行くかと、村田に言われて移動することになった。



村田の部活の話を聞いて歩いていたら、階段までの廊下にやってきた。


そこでドンッ、と誰かとぶつかった。




「...ん、ごめん。」


相手は眠そうに欠伸をしながら、そう謝った。



「あっ、こっちこそごめん。」


軽く頷くとスタスタと、歩いて行ってしまう。





僕の見間違えじゃなければ、碓氷‹ウスイ›じゃないか。

あいつにぶつかるなんて、ツイてない日だ。



そう思いながら、授業を受けて一日を過ごした。

もちろん、いつも通り帰宅した。