ちなみに職員室も1階ある為、用があればいちいち降りなきゃいけない。
そこそこ歴史ある学校で、いたる所がボロい。
お手洗いは改装して綺麗だが、何年か前までは和式もあったらしい。
階段も一部古い場所があって、あまり使用されていない。
移動教科のときに近いけれど、気味悪がって遠回りする奴が大半だ。
気味が悪いといったが、ただ床がミシミシなるだけだ。
床が抜けないか怖がっているだけで、馬鹿げた噂なんかは無い。
中途半端な改装で、此処で生活するのに不便さを感じる事も多々あるが。
それなりに学校生活は送れている。
まぁ、そんなことはいいとして...。
自分のクラス、1-Cに向かう。
何日も経ったら、関係のなくなる教室。
2年になるに連れて、クラス替えがある。
新学期といえばそうだけれど、
3年生になってもずっと同じメンバーだから。
騒いでる人もいるけれど。
ほとんど運だし。友達とクラスが離れて最悪って言ってても
結局生活は出来るし、仲が良いなら別に違くても良いままでいられる。
違うクラスなら違うなりに、お互い仲いい人作るだろうに。
あの人は嫌だとか言っていると、その人と同じクラスになるぞ。
浮き足立ってる同級生にそう思う。
席に付けば、鞄を開いて勉強道具を机へと移す。
教室は少しだけ、肌寒かった。
日当たりがよくなくて、いつもは寒いから暖房がついているのに...。
空になったリュックを持って、後ろのロッカーに行く。
元々は、各教科で必要な物を管理する為のもの。
貴重品を入れておくのもロッカーだ。
ただ鍵付きなのをいい事に、
不要物や本来なら持ち帰らなきゃいけないものを置いてる人がいる。
知っていて、放って置いてる教師も教師だ。