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慌てつつ身支度をしていれば、今から外に出てバスに乗り込むのに丁度いい時間になっていた。
今日は雨が降っていてジメジメと、憂鬱な天気。
雨の日はバスの乗客が増えるらしい。
夏場は自転車通学の人や、普段歩きの人が増える。
それでも、利用しているバスは幸いに天候なんかさほど関係ない。
元々、乗客が少ないから何人か増えようが支障はない。
真っ黒なスニーカーに足を押し込み、ドンッと玄関に叩きつける。
傘を手に外へと踏み出せば、さっきより近く感じる雨音に憂鬱さが増す一方だ。
うざいくらいの気分の沈み加減と、
味気のない朝から逃げるように停留所へ急ぐ。