平凡な毎日を過ごしていたら、僕はとっくに忘れていた。彼にぶつかったこと。
今朝は朝から課題をやって、のんびりなんて程遠い。
くつろげもしなかった。
課題をし忘れたのではなく、予習って名ばかりの勉強。
前日の授業の内容を理科はワークで終わらせておかないと、後々困る。
進めなくていいところも、進めて問題はない。
そのうち、教科担当の先生のチェックが入り成績に加点される。
進行状況の確認は今のところないから、今まで空き時間にやっていたのだが。
近々、チェックが入るらしい。この前、村田に教えてもらった。
村田の部活の顧問らしく、チェックする前はピリピリしだすと言っていた。
学期末だし、集めてもおかしくない。
折角の情報だから、さぼりがちだった所もやっておこうと。予習も兼ねて。
進めておく分には怒られないし、逆に感心されるから。
進めていないと痛い目を見る。
15ページ分を集める2日前に、思い出したように告げる。
部活やアルバイトをしている奴からすれば、とんでもない量だろう。
時間も余裕もないだろうに。
間に合わなくてもペナルティはないから、期限通り出さない奴も多い。
だが、内申点には大きく響く。
なにより、この学年をよく思ってない教師の中で厄介な奴だ。
尚更、厳しい。注意もしないくせして。
ただ、この教科の先生が部活の顧問のやつは慌てる。
部活の練習内容が濃くなるらしい。これも村田情報。