次の日の朝、兄から聞かされた話しをします。

兄が眠りについた頃、いきなり身動きができなくなった。
いわゆる金縛りだ。
しかし、兄にとってその金縛りは初めてではなかったので、またか、と思うだけだったそうです。

その日の金縛りは、真っ赤なドレスを着た髪の長い女性が兄の横に立っていた。

女性はだんだん顔を近付けてきたと言う。
怖くなった兄は、目を閉じて金縛りがとけるのを待ちました。