これは、私が中学1年生だった頃の話。
暑い暑い夏の日。
私は友達と3人で帰っていた時のこと。
部活が長引いて、だいぶ暗くなっていた。
夏なのに、6時を過ぎた時点で空は真っ暗。
でも、何も変わらない。
ただいつもより暗いだけ。
しかし、何故か今日に限って盛り上がっていた。
「ねぇーねぇーあそこ誰かが覗いてるみたいじゃない?」
怖い話が好きな私は友達を驚かすことがおもしろかった。
指を差した場所はここから何メートルか離れた家の2階窓。
ちょうど人影に見えるのだ。
昼間はもちろん何もない。
しかし、夜になると誰かが立ってこっちを見ているように思えるのだ。