徹の目線の先には、夕日の頭に軽く手を乗せる男。





さっきの3人の中でも一番顔が整ってるやつだ。





「……付き合ってはないわよ」







言い方になにか引っかかるものを感じたけど、付き合ってないなら一安心だ。







「…ねぇ、そろそろ出ようよー。




私お化け屋敷行きたいんだけど。」






佐々木の言葉に各々頷いて、立ちあがる。








お会計を済ませて、廊下に出たとき、




「みんなっ」





引きとめる声が聞こえた。