あらゆる物事を抱えて史乃は死んだ。
“死”という安全地帯へ逃避したのだ。







母「ま、まさか史乃が死ぬなんて」


警「落ち着いてくださいお母さん」


母「落ち着いてます」



警「娘さんはお気の毒ですが...自殺です」



母「史乃がそんなことするわけない」


父「美稀」


母「敏春さんまで」


父「これ以上みっともない姿を見せるな」


母「敏春さん....ウゥ....ウゥ..ウゥ」


父「あぁ」







私も悲しかった。
部屋でずっと泣いた。声が枯れるまで。




そして私は自殺の理由も知っている。





“虐め”





今もそいつらは呑気に生きているんだ。
息をするな。存在するな。口を開くな。
考えれば考えるほど怒りが湧いてくる。










私は______しようと思う。