「いただきま〜す!!!」
目の前には
大皿に盛られた皿うどん
大きなガラスの明るい窓際
外には海と、ベンギンプール
「もらうけん!」
さっそく小皿に
ガシガシ盛ろうとするアヤちゃんと
「真木さん!どうぞ!」
「サンキュ!」
アヤちゃんの手を叩いてから
先に取り分けてたお皿を
魔法使いに渡すカコちゃん
「うまぁい!!
え〜!しゅごい穴場ばい、これ〜」
野菜たっぷりのあんかけ
麺は、固いやつじゃなくて、柔らかい方
カキ、イカ、豚肉、竹輪
噂通り、すっごい美味しくて
―――… でも
皆、食べ始めたのに
魔法使いだけ、不思議そうな顔して
わたし達を見つめてる
「…あれ、真木さん
嫌いな物とか、入ってました?」
カコちゃんが、少し小声で
魔法使いに聞く
「いや、それ」
「え?」