一階で、ペンギンと遊んでから
四人、賑やかに 階段を昇った


「キーホルダー
おっかけられたと〜」


「あははは」


「トイレ行って来るね」


「あ〜うちも行くぅ〜」




広いフロア


壁一面に、パネルがあって
映像で出来た海の中に
魚がたくさん泳いでる




「これ 何だ?」


「――… え…っ」




クマノミ、じっと見てたら
わたしに被さるみたいに
魔法使いが、後ろに立ってた


「…こっ…こん機械?!」


「おう」


「こ…ここの画面に
このペンで、魚描いて、そい
パネルの中で、動くんとよ」


「お、やるやる オレにも貸して」




「…真木しゃん、そい魚に見えん」


「ヒレと尻尾があります」


「………」


「なんで笑うんだよ」


「だ…っ」


魔法使いだって
自分で描いてるのに笑ってる


わたしは、お腹抱えて笑った




「なら、見本描きやがれ」


変な笑い方、止まらない




「 お 」