イワシが泳ぐ、大きな水槽


珊瑚、クラゲ ―――




大きなカニに、三人で 声をあげた


「キングペンギン
イワトビペンギン…」


ジェンツーペンギン
フンボルトペンギン


ケープ、マゼラン
マカロニ、コガタペンギン…




「――… 勝てる気がしねえ」


「 え?」


「いや、このプレートに書いてある
"大昔は、二メートルくらいの
おおきなペンギンもいました!"」


三人で 大笑い




――… よかった


本当は…
カコちゃんと、アヤちゃん
もっといっぱい怒ってて


こんな風に
すぐ遊べるようになるって
全然思ってなかった…




だからやっぱり、魔法使いは
『すごい魔法使い』なんだと思う ――




だって
カコちゃんも、アヤちゃんも
すごい元から、懐っこいけど


島以外の人に
こんなに心、許した感じで
ニコニコ 笑ってるのとか
生まれて初めて、見る気がするんだ




でも…


そんな事いったら
わたしが一番、ヤバイ…のかな




――… もっと 話したいな…




でも、なに話していいか…
わからないよ…