クラスで生徒会の議案審議の説明を
受けている時だった。

「明里〜、暇だねぇー。」

「ねぇー。何もすることないしね。」

「ねね。」

「ん?」

「あの男子気にならない?」

「ん?あの男子って?」

「廊下側から3列目の前から3番目の‼︎」

「あ~、あの人?」

「そうそう、七瀬大翔っていうんだよ」

「へぇー、そうなんだ。」

私は正直あまり興味はなかった。
その、七瀬大翔って人にも
このクラスの男子にも。

なんとな~く、元カレの事が忘れられなかったから。