後ろから不意打ちで、金属バットを振りかぶってきたのは、金髪の中学生だった。



「無駄だよ?」



振りむきざまにそれを掴み、バッドの柄で腹を突く。


倒れる青年。


あ、いい武器が手に入った。


微笑みながらバッドを振り回す私に怖気付き、男たちはあまり寄ってこなくなった。



「ねぇ誰か相手してよー!つまんないじゃん!!」



周りを見渡しながら叫ぶと、目の前に人影が立ちはだかった。



風になびく白い髪。



あぁ、北苑か……