夜の9時、人通りのない広い道を走る。 確かに、いつもと違って飛ばしてるからしっかり掴まっていないと落ちそうになる。 「……ここで止まる」 南蓮央がそう言うと、圭太が右腕を上げて合図した。 一斉に止まる【睡蓮】。 「蓮央、ここでいいのか?場所は少し先の倉庫だろ?」 「……わざわざ罠にハマりに行くことない」 「それもそうだな」 圭太と蓮央の会話に、首を傾げる。 罠・・・? どういうことだろう。