「……はぁ…………負けたよ」
南蓮央が、ため息混じりにつぶやいた。
「分かった、連れていく。万引きさせるわけにはいかねぇし、俺の後ろに乗ることが条件だ」
「本当!?」
「あぁ。でも、あんまり無茶して目立つなよ……って、聞いてねぇな」
私は南蓮央の話も聞かず、素直に喜んだ。
だって、嬉しい!!
【桜蘭】の姫の時は、守られてばっかりで見れなかったからこれが初だ!!
早く9時にならないかな〜!!
こんなにわくわくしたのは、久しぶりだ。
楽しみすぎて、諒真さんの冗談にも笑って付き合っていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…