「分かんねー。今日の昼飯、花枝に呼び出しくらったし、何て言われるかによるだろ。」


「可哀想に。」


「おい!まだ、何も分かんねーだろ!!」


「うん、うん、分かったから。今日のやけ酒はいつものとこでいい?」


「だぁーもう、勝手にやけ酒にすんな!!」


令子に反論しながらも、今夜はやけ酒になる事を心の端で感じていた。

俺は振られたらどうするんだろう。

ハイそうですかと直ぐに諦めるのだろうか?

この気持ちさえも、認めるのにかなり葛藤して花枝に告げたのに、簡単に諦められるのか?


「ねぇ…。言えてスッキリした?」


「……おぅ、取り合えず。……でも、また新たな悩みが……。」


「大体、花枝があんたの事、好きとも限らないのに、よく行けたね。」


「そーなんだよ!あんな事になるとは俺も思ってなかったよ。つい、やっちゃったし、言っちゃったんだよ……。ああー!もっと格好良く決める筈だったのにぃ……。」


「ダサっ……。」


俺は昼までの短い時間、答えの出ない問題をずっと考えて過ごした。

きっと、アイツを目の前にしたら答えがおのずと出るのだろう。