雷人said
なんでこいつがいるんだよ、
「もぅ~、遅いーよ」
なんて女がいうけど、俺の耳には入らなかった
こいつ、呼ぶなんて知らないぞ
目の前にはドリンクバーのジュースを飲んでいる奴、小田がいた
俺が洸に目を向けると洸も知らないって顔していた
「あっ、ごめんね~、でも空雅すごくいい人だからぁ~」
今日カラオケに誘ってきた女子5人は小田と同じ中学だったらしい
へぇ~
こいつ女子にも人気だったんだ
まぁ、顔的にそんな感じだよな
美桜の事好きそうだから、嫌いだけど、さすがに2対5は変だと思ってたからいっか
「俺、新藤雷人、よろしく」
「俺は水谷洸よろしくなっ」
洸はいつものサービススマイルをしてたけど俺は愛想笑いなんてしたくない、こいつには
「おうっ!俺は小田空雅っ!よろしくな」
とびっきりの笑顔をしてきた、
あっ、、気づいてしまった
洸は気づいていない、けど俺は気付いた
こいつは何か傷をおっている
きっと、深い傷を
気付いたけど、気づかないふり
洸の時とは違う、助けてやりたいけど、ごめん
俺心狭いわ、美桜の事好きな奴だから助けられないなんてカッコ悪いけど、助けたくない