「へ?」
!!
今俺、めっちゃ不抜けた声出たよな…
か、カッコワル…
これって…
萌花が勘違いしてるだけで
…両想いってことでいいんだよな?
…ヤバ。
こっちは両想いって分かってるのに、
あっちは、俺の両腕と壁の間で
泣いてて、しかも
身長差があるから自動的に
萌花の上目遣い…
俺も萌花のこと、
恋愛の意味で好きって言ったんだけど?
…そう言う前に目線を同じ高さにして、
唇を奪ってしまいそうだよ…
「…萌花…ごめんな?」
「…うん…ありがとう。
…きちんと振ってくれて。
…明日からは新しい恋、
見つけるから…
幼馴染でいてくれる?」
うーわー。(棒読み)
予想外のことがおきーたーわー。
…萌花の勘違いとはいえ、
俺もだよ…
みたいな、俺から告った形跡が残らないのは
俺のプライドが…!
っていうのと、
振って?
って言われてたから
とりあえず振って、
もう一回、バシッっと決めようと思ったのに…
明日か…
明日まで待つか。
今言ったらまた、
同情なんていらない!!
…とか言い出しそうだしな。
まあひとまず
「シャワー浴びたら
寝よっか。
…俺の部屋で。」
「…え。
泊めてくれるの?」
「…へぇ~?
弱虫強がり萌花ちゃんは、
いつから一人の時に電気を消して寝られるようになったのかな~?
じゃあ俺は先にベッドに入って
電気消してもらおうかな~?(黒笑い)」
「無理無理!!
電気消したあと、
暗い中ベッドまで
歩かなきゃいけないんだよ?
…一緒に寝て……」
……
そんな消え入りそうな声で言われたら
いじめる気も失せたし。
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