コンコン...
「どうぞ」
ガチャ...「失礼します」
「クレアどーしたの?」
「王様がお呼びです」
「分かったわすぐ行く」
クレアとは私に唯一使える侍女。
歳も私の三つ上と近くて、小さい頃から私の遊び相手をしてた。私の大切な人。
父に呼ばれ、急いで王室へ向かう。
私の部屋から少し遠い王室につくと、ノックをして父が入れと言ってから中に入る。
「おそい。私を待たせるな。」
「ごめんなさい。」
王室にはカノンもいた。
...カノンもいるなんて一体なんの話かしら。
少し緊張しながらもそっとカノンの横の椅子に座る。