父は、自分と血の繋がらない私を嫌って、私を世間から隠した。

母はそれを嫌がったけど、父は聞く耳を持たないまま時は過ぎて、

2年後、グリッド王子と母の間に子どもが生まれた。

それがカノン。

母はせめてとカノンと私を双子の姉妹と言う設定で国民に伝えるようにグリッド王子に頭を下げ何度もお願いした。

母の強い押しに負け、父はこのまま隠すのも大変かとしぶしぶ母の願いを受け入れてくれた。



母が生きてる時は、私付きの使用人もたくさんいたし、物も沢山買ってもらえた。

父も優しくしてくれてたから、父と血の繋がらない事をまだ知らなかった私は幸せだった。


でも、私が6歳の時、母が病気で亡くなって、父の私に対する態度がかなり変わった。

その頃に私とカノンは、私と父が血の繋がらない子だと告げられたんだっけ。