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部屋に戻った私たちはさっそく準備に取り掛かる。


まぁ準備と言っても服をつめるだけ。


たいして時間も掛からなかった。


「お嬢様、1ヶ月もマリアーナ国で何をされるのですか?」


あ、肝心な事を言い忘れてたわ。


「なんか、私とカノンのどちらかをマリアーナ国のお姫様にしたいみたいで、あっちで1ヶ月過ごして、最終的に王子に私かカノンを選んでもらうんだって」

面倒よね、と付け足してクレアに言う。


すると、少し離れた場所にいたクレアがダダダダっと私の元に走ってきて、

「きっとマリアーナ国の王子様はソロお嬢様をお選びになられます!カノンお嬢様よりもソロお嬢様の方がお美しいですし、優しいですから!」


と目を輝かせながら勢いよく言ってきた。