何度も説得し
やっと外へと連れ出した。

「ったく結姫…
普通彼女なら
{悠くんっ一緒に
学校いこっ}
なんて可愛く
ゆうやろに…」

女の声真似
手を合わせて
{可愛い彼女}
の真似。


なんか
むかっつく!!!

「悪かったねぇ
可愛い彼女じゃなくて!!!」

「なに怒ってん?
…まぁ俺はそんなお前が
好きやけどな。」

悠はそう言った後
早歩きになり
少し恥ずかしそうに
「今のなしや!!」
と後ろを向いたまま
言った。

「ちゃんとこの耳で
聞いちゃったもんねぇ!」

そう言い残し
あたしは大きな
安心できる手のもとへ
駆け出した。