呂律が回ってないし、いつものゆずのテンションと異常に高いような気がする。


勘違いかもしれないし、心配しすぎて頭がイカレちゃってるだけなのかもしれないけど

とにかく、いつものゆずとは違う。



だから思い切って聞いた。



「あのさぁ、ゆず―…お酒飲んでる?」



その後に電話越しに聞こえてきたのはゲラゲラと楽しそうに笑うゆずの声だった。


ああ、こりゃ飲んでるな。

完璧飲んでるな。

梅酒かチューハイ。


ゆずの寂しくなったり怒ってるときにヤケクソなってお酒を飲む癖を忘れてた。



「もう飲まない方がいいよ」

《へ?何ぃ?てかてかぁ、飲んでないしぃ》

「明日二日酔いになっても知らないよ?」



私がそう言ってもゆずはお酒が回っちゃって聞く耳を持たず

ただ一人でゲラゲラと笑ってお酒を更に飲み続けた。



これ以上飲んだら二日酔いで明日何も出来なくなる。

そうなったらゆずは困る。


だから私は、しょうがなく日曜日はゆずのためにゆずの家に看病しに行ってあげることにした。




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