転校生が……まりなちゃんがきて一ヶ月。





それはもう秋也くんにベッタリくっついてる。




校舎案内にも抜擢された秋也くん。





あながち秋也くんも嫌そうじゃないし。





イライラする。ムカつく。腹立つ。



あとから来たくせに、秋也くんを独り占めしちゃって。



幼馴染みというポジションまでとって。




ずるい。妬ましい。悔しい。






回りの女子と話し合って。



これまたありがちな校舎裏へ。




ってもまぁなんとなく秋也くんがまりなちゃんを助けにくる展開は見える。





でまぁ、呼び出してね。






「あんたムカつくのよ!」


「あとから来たくせに!」


「みんなの秋也くんを!」


「独り占めしないでよ!」




浴びせる言葉の数々。


それは、精神的にまりなちゃんを壊すような。





けれど、 絶対に暴力はふらない。



これだけは、みんなで確認した重要事項。




ついに、まりなちゃんは泣き出した。


ふと、まりなちゃんが自分の頬を叩いた。



ぎょっとした。


チラリとみんなを見回すと、嘲笑するような、見下すような冷酷な目。