−翌日の夜−
「どーしよーー!!」
夜の20時頃。
私はひとり焦っていた。
やばいやばい!!
いよいよ今日が廃校舎で鬼ごっこをする日。
なのだけれども…。
着る服が見当たらない。
さっきまで何してたんだよと
過去の自分を攻めるが、拉致はあかない。
鬼ごっこするなら動きやすい服装?
でも、高林くんに見せる初めての私服だから
女の子らしい服装?
うーん、悩む!!
が、時間は刻々と迫ってくる。
ここから廃校舎までは10分位で着く。
けれど、時間ギリギリに行ったら
約束を守らない人なんだと思われるかもしれない。
だから早めに行かないとなのに…!!
私は洋服とにらめっこをし、
スカートに見えるズボンに、
ピンク色のTシャツに決めた。
動きやすいかつ可愛らしい服装は
これしかないーー。