バッと私は後ろを振り向いた。



人影が見える。



私は無我夢中で追いかけた。



誰かは分からないけど、早く捕まえて皆の所に戻りたい。



その一心で。



だが、なかなか追い付かない。



誰だろう、足速いから菜摘や未来とか男子?



もうこうなったら先回りするしかないーー。



その人影は2階から3階の階段に登ったから、私は西校舎の階段から登って、先回りをする。



もし南校舎や4階に行ったら無駄になるけど、どちらにせよ追い付くわけがないから運にかけるしかーー。



私は西校舎の階段に身を潜めた。



すると、パタパターという足音がーー!!