「赤木、どうやるか分かるか?」
高林くんが菜摘に聞く。
「普通に鬼ごっこしてたら、混じるみたいだから私もよく分かんないんだよね。後、アイちゃんが出ても出なくても24時までだからね…」
3時間もやるのか…。
まぁ時計は各教室ごとにあるし、度々時間確認できるからいいけど。
それにしても、アイちゃんなんて本当にいるのかな?
「りょーかい。アイちゃんなんか出ねぇと思うけど、皆頑張ろうぜ」
アイちゃんーー。
幽霊だけど高林くんが名前呼びしていることに嫉妬してしまう自分がいた。
もうこんな時に何考えてるのか。
私は慌てて首を横に振った。