学校に着くとその事をいち早く風ちゃんに伝えると、



「ノロケか……ったく……あのね、酒井くんがドキドキしてないわけないでしょ?」



「うぅ、だってー」



「しょうがないわね……。じゃあ、」



耳元でゴニョゴニョ、とドキドキさせる
テクニックを教えてもらう。



「今日、一緒に帰るんでしょ?
実戦してみなさい!きっとドキドキすると思うから」



私は、風ちゃんの言葉に大きく頷いた。